王子斎藤紙業株式会社

企業ビジョン

「資源循環型社会の構築」
ーこれが21世紀に入った私たちの共通の課題です

古紙、なかでも古紙問屋業界(製紙会社へ古紙を直接納める立場)はあらゆる機会を捉えて古紙のリサイクルに取組んできました。
そして、今、当社も参加している関東製紙原料直納商工組合(関東商組)では今後の活動として「循環型社会の古紙リサイクルプラン」を提案しています。
今後の古紙分別収集の基本コンセプトについて、それを紹介しますと、以下のとおりです。

4者(市民及び事業者、自治体、回収業者、古紙問屋)協働のシステム
自ら消費した古紙をリサイクルする責務を持つ市民・古紙発生事業者、地域の資源化を推進する責務を持つ自治体、資源の回収・運搬を担う回収業者、選別加工と品質管理を行い再生使用につなぐ古紙問屋の4者が、心を合わせ、共に応分の負担をして運営するシステム作りを目指します。
排出者が利用しやすい回収ルートや品質管理の「標準」に裏打ちされたシステム
市民・事業者が、自ら排出した古紙を国内及び海外のどの古紙市場でも確実にリサイクルできる合理的な回収ルートと古紙品質管理の「国際標準」に裏打ちされたシステムを作っていきます。
民間活力を大いに活用し、社会的コストの節減につながる安定したシステム
日本の古紙産業の成長力を大いに活用し、「小さな政府」実現(公共的コスト⇒税金支出の削減)につなげます。
地域の事情に合わせた柔軟な対応が可能なシステム
標準的なフォームを持ちながらも、地域コミュニティーの参画(分別指導等)、自治体フォロー(収集日・時間帯の設定等)、地域古紙業界の事情(回収業者や古紙問屋の協業等)の多様性に合わせた対応が可能なシステムを民間活力で成し遂げます。

現在、国内で生産される紙・板紙の古紙としての回収率は現在では80%に達する勢いです。一方、国内製紙メーカーが使用する古紙の利用率は現在60%台で推移しております。2000年以降、回収率が利用率を上回ってきたため、余剰古紙は主に中国を中心としたアジア諸国へ輸出されてきました。 それによって、「古紙リサイクルの国際化」時代が到来し、他国の古紙と競合する時代になってきました。

そこで昨今問題になってきたのが古紙の品質です。国際競争の中では「日本産」古紙が売れる「ブランド」であることが必要です。それには品質のよい古紙を安定的に集荷するシステムがなによりも不可欠です。 関東商組が提言している古紙リサイクルプランの実行によりそれを達成していくことが求められています。

王子斎藤紙業は高い志を持って挑戦してまいります。